老若男女を問わず、ひなまつりの知識と出会うことはあまりありません。けれど、実は雛人形たちは自らの存在を知らしめようとしている…。
南足柄市郷土資料館で開催されている「雛の館 森のひなまつり」。江戸から現代に至るまでの雛人形が、多数展示され、運が良ければ観光ボランティアの解説を聞くことが出来ます。
「本来、女の子が遊ぶためにつくられているもの。鑑賞法としては下からみあげると、優しくみえます」
確かに、上からみるよりも柔和な表情に感じられるのです。ある例外を除いては…。
「ここにある3体の人形は、喜怒哀楽を表わしているもので、ほら、泣いてる顔と怒っている顔、そして笑っている顔があります」
知らなかった!雛人形をよく見なければ分らない。ましてや女兄弟のいない男性となれば、その機会は少ないもの。そもそも、朝廷を思わせる意味が込められていることさえ…。
ただ眺めるだけの鑑賞ではなく、含意を知ってみてみれば、また違った「ひなまつり」が見えてくる。人形の「個性」がみえてくるのです!
期間は3月31日まで。瀬戸屋敷からの無料バスは15日まで。お早めに!
参考:南足柄市ホームページ